さる4月4日(日)に開催した「第16回旅の文化研究フォーラム」において、「第16回旅の文化賞」の表彰式と、「第17回公募研究プロジェクト」の採択発表式が行われました。
まず、今年度採択された公募研究の研究者4名に研究費が授与されました。採択者を代表して、国際基督教大学大学院の李孝庭氏が「これから一年間、この機会を有効に使い、より良い研究成果を出せるよう、がんばりたいと思います」と一年間の意気込みを語られました。
その後昼休みをはさんで、「旅の文化賞」を受賞された北見けんいち氏(漫画家)に、表彰状と記念品が授与されました。
引き続き、受賞者の北見けんいち氏による記念講演が行われ、「旅は人間を成長させる」というテーマでお話くださいました。
北見氏の旅は、終戦後、満州から日本に引き揚げてこられたのが人生最初の旅の体験で、その後、高校時代の夏休みに友人3人と歩いて日光まで行き、その旅の途中で人のやさしさや人情にふれ、とても心に残る旅をされたことなどを、当時のエピソードを交えながらお話くださいました。
また、写真学校時代に訪れた与論島に魅せられ、家を建てて準島民となり、今では与論島が終の住処になりつつあるほど通い続けてこられました。その島旅をとおしても、人のやさしさや温かさ知り、旅で体験したすべてが身について、人間的に豊かになり自分を成長させてくれたとおっしゃいます。
旅が仕事の柱になり、旅をとおしてさまざまな世界を作ってこられたこと、旅が仕事の中で大きな役割を果たしていることなど、北見氏のお人柄を窺わせるお話しぶりに、会場が和やかな雰囲気につつまれました。
質疑応答の時間も設けられ、最後に会場から「北見先生は釣りはなさいますか?」との質問に、北見氏から驚くべき事実が発せられました。長年『釣りバカ日誌』を連載されてきた北見氏ですが、実は釣りはなさらないとのこと。「これから、釣りを覚えようかと思います」とおっしゃると、会場からは笑い声と拍手が鳴り響いていました。
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