「第24回旅の文化賞」表彰式・「第24回公募研究プロジェクト」採択発表式を開催

4月9日(日)に開催した「第23回旅の文化研究フォーラム」において、「第24回旅の文化賞」の表彰式と、「第24回公募研究プロジェクト」の採択発表式が行われました。

まず「旅の文化賞」を受賞された今井啓輔氏に、表彰状と記念品が授与されました。記念のスピーチで今井氏は、「このたびは、立派なご褒美をいただきありがとうございました。特殊狭軌鉄道をテーマに各地を歩いてきましたが、最近では年に1〜2回、1週間から10日くらいかけて北海道に行き、いわゆる殖民軌道のあとを聞き歩いています。かつて民俗学者の宮本常一先生が、終戦直後、大阪府の嘱託職員として、戦災にあった約3000人の北海道入植に随行したことを書き残されています。そこに出てくるトロッコのことを確かめたいと思っていますが、当時のことを知っている人になかなか会えません。今のうちに調べて残しておかないとわからなくなることが、まだたくさんあります。そんな思いで、聞き歩きをしています」と、ご自身のライフワークの新たな展望をお話くださいました。

続いて、今年度採択された公募研究の研究者4名に研究費が授与されました。採択者を代表して、筑波大学大学院博士課程の猪股泰広氏が「私たち4名は研究対象も手法もそれぞれ異なりますが、こうした多岐にわたる学問分野の研究を推し進めてくださることで、若手研究者にとって学際的交流の貴重な機会になります。とかく数値的・定量的な分析に偏りがちな昨今の研究状況にあって、過去から現在までの地域変化、社会・文化的変化を扱う私たちの研究に目を向けていただいたことを感謝しています。与えられた機会を存分に活かし、自らの興味関心に基づく研究を推進するとともに、旅の文化の質的向上と学問の深化・発展に寄与したいと思います」と研究開始に際して意気込みを語られました。今回採択された方々の研究成果は、来年4月の「第24回旅の文化研究フォーラム」にて発表される予定です。