「第20回旅の文化賞」表彰式・「第20回公募研究プロジェクト」採択発表式を開催

さる4月14日(日)に開催した「第19回旅の文化研究フォーラム」において、「第20回旅の文化賞」の表彰式と、「第20回公募研究プロジェクト」の採択発表式が行われました。

まず、「旅の文化賞」を受賞された筒井功氏(民俗研究者)と、「旅の文化奨励賞」を受賞された六車由実氏(民俗学者・介護職員・社会福祉士)に、表彰状と記念品が授与され、お二人から記念のスピーチを頂戴しました。

筒井氏は、「一好事家である自分がこのような賞をもらうとは、モグラが陽の下にひきずりだされたようで居心地悪い」とおっしゃりながらも、「サンカ研究は、長く擬似科学といわれ、まともな研究対象とはみなされてきませんでした。こうやって評価されたことを喜ばしく思うとともに、このたびの受賞を契機として、擬似科学から本物の研究に近づけるよう、サンカ研究に興味を持つ若い研究者が一人でも二人でも現れることを願っています」と語られました。

また六車氏は、「失意の中で出会った介護の仕事は、すべてが驚きの連続でした。さまざまな仕事や苦労を経験されたお年寄りからの聞書きを形にすることは、地域や時代を知る貴重な資料になると思っています。介護の仕事を始めてから旅はまったくできなくなりましたが、介護現場でお年寄りに寄り添って聞書きをすること自体が、その方の人生を追体験する旅であり、お年寄りが乗る列車の同乗者として、ターミナル駅まで人生最後の旅におつきあいさせていただいているとも思っています。これを励みに、これからも介護現場で聞書きを続けていきたいと思います」と今後の抱負を語られました。

続いて、今年度採択された公募研究の研究者4名に研究費が授与されました。採択者を代表して、筑波大学大学院の卯田卓矢氏が「この研究助成は、観光や移動に関心を持つ研究者にとって、貴重なサポートであると思います。一年間、精力的に調査に行き、成果を社会に発信し、サポートいただいた皆さまのご期待に添えるよう、研究にまい進していきたいと思います」と意気込みを語られました。今回採択された方々の研究成果は、来年の旅の文化研究フォーラムで発表される予定です。