1.調査・研究事業

旅の文化研究所は、移動・旅・観光に関連する諸問題を主な研究対象とし、研究所としての恒常的な研究プロジェクトである「特定研究」と日本の大学院に在学する学生を対象とした「公募研究」の二区分で調査・研究事業を展開しています。
 
I.特定研究

(1)戦後日本における旅の大衆化に関する研究
研究の主旨
日本では明治以降、近世に発達した社寺参詣の伝統を背景に、修学旅行をはじめとする「団体旅行」という大衆化した新たな旅の形態が、鉄道の整備とともに普及した。第二次大戦中の中断を経て、戦後これらの団体旅行は旅行業とともにいちはやく復活し、復興期から高度経済成長期にかけて隆盛をむかえるが、この実態を示す資料は意外と残されていない。本プロジェクトでは、日本人の旅行文化を特徴づける戦後の「団体旅行」が、どのような背景で成立し、どういった方向性をもって発達したか、また参加する人々がどのような意識をもち、何を期待して参加したか等について、当時の資料を発掘・収集し、分析を試みる。あわせて、こうした旅の大衆化が各地の観光開発に与えた影響についても考察し、観光を基軸とした地域振興のあり方に提言を加える。

(2)旅と観光の年表
研究の主旨
広義の「旅」に関する事項について、歴史時代から昭和までの流れを俯瞰する年代別のデータベースを作成し、集約したものを一般書として刊行する。

II.公募研究
独創的かつ斬新な発想による研究プロジェクトを公募し、選択された研究プロジェクトには研究費を支給しています。

(1)

第18回公募研究プロジェクトの募集

(2)

第1回〜第17回公募研究プロジェクト一覧
公募研究プロジェクト一覧へ

 


2.出版事業

季刊誌『まほら』の編集活動を中心に、調査・研究活動の成果を発表するための『研究報告』や単行本などの出版をおこなっています。

(1) 季刊誌「まほら」の発行
(2) 特定研究の報告書発行
(3) 公募研究プロジェクトの報告書発行
(4) 当研究所編纂の出版物
「落語にみる・・・」シリーズ

3.研修・教育事業
旅の文化の調査・研究活動の成果を、研修講座や新しい旅人づくりをめざしたフィールドワークなどを通して公開してゆきます。

4.顕彰 旅の文化賞
  「旅の文化」に貢献した諸活動の中から、優れた業績および作品を選考し、「旅の文化賞」として顕彰します。

表彰の種別(平成13年度までは「個人の部」「団体の部」の種別で顕彰)
(1)
 
 
 
「旅の文化賞」
表彰の対象
特に独創的な旅の体験により、これを作品として広く社会に紹介したり、その他の諸活動を通じて旅の文化の質的向上に貢献した個人または団体
(2)
 
 
 
「旅の文化研究奨励賞」
表彰の対象
原則として40歳未満の研究者を対象に、旅の文化研究の分野で優秀な業績を上げた研究者
    ※受賞者には、表彰状および賞金が贈られます。
選考委員(五十音順
池内  紀 (作家・ドイツ文学者)
石森 秀三 (北海道大学観光学高等研究センター長)
山根 基世 (LLPことばの杜代表)
これまでの受賞者
  個人の部 団体の部
平成6年度 小沢 昭一
(俳優・放送大学客員教授)
芸能山城組
(代表 山城祥二)
平成7年度 杉本 行雄
(古牧温泉渋沢公園主)
中世夢が原
(代表 杉原f)
平成8年度 高田 宏
(作家)
TV番組「真珠の小箱」制作スタッフ
(代表 池田靖男)
平成9年度 坂本 長利
(俳優)
(財)網走監獄保存財団
(代表 中川イセ)
平成10年度 菊 千代
(与論民俗村・主宰)
宝来講
(奈良大学鎌田ゼミナール)
平成11年度 該当者なし 該当者なし
平成12年度 根岸 幸子
(ボランティア朗読講師)
該当者なし
平成13年度 関野 吉晴
(医師・旅行家)
山村民俗の会
(代表 宮崎茂夫)
 
  旅の文化賞 旅の文化研究奨励賞
平成14年度 正部家ミヤ(遠野・昔話の語り部)
伊丹 仁朗(倉敷・柴田病院医師)
山村高淑
(京都嵯峨芸術大学講師)
平成15年度 今井金吾
(街道研究家)
高 媛
(東京大学社会情報研究所
非常勤研究員)
平成16年度 該当者なし レーゲラント・マリー・ルイゼ
(ボン大学大学院日本文化研究科博士課程)
平成17年度 該当者なし 唐 権
(関西外国語大学非常勤講師) 
平成18年度 今井通子
(医学博士・登山家)
林 史樹
(神田外語大学 専任講師)
平成19年度 ヨーゼフ・クライナー
(ボン大学近現代日本研究センター長・
法政大学特任教授)
該当者なし
※旅の文化研究特別賞(平成19年度のみ)
『宮田登 日本を語る』編集委員
菊池健策・古家信平
平成20年度 芳賀日出男
(民俗写真家)
中村純子
(横浜商科大学 准教授)
平成21年度 大石芳野
(フォトジャーナリスト)
山下裕作
((独)農村工学研究所 主任研究員)
平成22年度 北見けんいち
(漫画家)
該当者なし